八角家ラボ
ゲーム製作サークル「八角家」の案内板でございます。(18歳未満の閲覧禁止!)
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空ちゃんむかしがたり
お疲れさまです。
今週は確定申告や身の回りの雑務など細かい仕事を集中して片付けておりました。
申告の方は昨日無事に終了しました。
細々した仕事は本来3月に取り掛かる予定でしたが
工程を前後させて進めております。
4月末くらいまでは忙しい状況が続きそうです。
今週は確定申告や身の回りの雑務など細かい仕事を集中して片付けておりました。
申告の方は昨日無事に終了しました。
細々した仕事は本来3月に取り掛かる予定でしたが
工程を前後させて進めております。
4月末くらいまでは忙しい状況が続きそうです。
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……………………………………………………
…………………………
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ずっと子供の頃から本ばかり読んでいました。
学校で勉強するよりも本を読んだ方が面白いことに出合えるし、
誰かと話すよりも文字を眺めている方が好きでした。
なぜか分かりませんが私が読む本には私と同じような登場人物が多い気がしました。
人付き合いが下手で偏狭でいつも理屈ばかりこねていて、
そしてだいたい不幸な結末を迎えます。
私はまさにその通りの子ども時代だったかもしれません。
私は考えすぎる癖でいつも他人から遅れていました。
先生に注意されて気付いたのが小学校5年生の時で、
友達に呆れられたのが中学3年生の時で、
高校3年生になった時にはある種の破綻状態でした。
「どうして友達は外面を気にして本当のことを言わないんだろう」とか
「どうして昨日遊んだ友達と今日も仲良くしなきゃいけないんだろう」とか
そんなことを考えながら一日を過ごさなきゃいけないことが苦痛でした。
気楽に行こうよというアドバイスは甚だ見当違いで、
私にとって考えるのをやめることは死ぬようなものです。
誰もが自分の将来について考えなくてはいけない時期に
私は一人立ち止まっていました。
多分、普通に働いて普通に結婚してそのまま老いていくんだろうなという事を
想像していましたが、そこには「考える」ことが無いのです。
もし自分のやっている仕事が自分にとって幸福ではないと気づいてしまったら
どうすればいいのか、
もし誰かと結ばれた後に一人で生きていく事を望んでしまったらどうすればいいのか、
いくら考えても分かりませんでした。
私の周りにいる人は恐らく、上手に考えることが出来ていたので
問題は無かったかもしれません。
ですが私にとっては生きるか死ぬかの問題でした。
「考えすぎる」ことをやめて漫然と生きていくことは恐ろしいとさえ思いました。
いよいよ身の振り方を決めなければいけない日、
子供の頃からから悩まされていた偏頭痛がじわりじわりと現れて
夜が更けるにつれて酷くなっていきました。
頭が割れるように痛み、もう駄目かもしれないと思いながら
考えて考えて気付けば朝になっていました。
「東京の短大受けるから」
私の両親にとっては寝耳に水だったと思います。
どちらかと言えば過保護で、銀行からのお金の下ろし方はおろか
切符の買い方さえ最近になるまで教えてくれなかった両親。
ずっとこの土地で過ごしてきた兼業農家の父と地方公務員の母からすれば
全くの想定外だったかもしれません。
「ちょっと、どういうことか話して頂戴」
けれども話せば分かってもらえる自信がありました。
というよりも狡猾な私は強引に頼めば断り切れないだろうという算段を
立てていました。
そうまでしてもこの田舎から出ていきたいはっきりした理由はありません。
ただ、私はこんなにも考えているのに考えるのをやめさせようとする
両親や周囲への反感やある種の乗り越えなくてはいけない仮想敵として、
この場所に唾を吐きたくなったのかもしれません。
お世話になった相手を見下げるような思い上がりに気付けないほど
思い詰めていました。
それからは不思議と気分が前向きになりました。
心に溜まっていた澱のようなものがめらめらと燃えて背中が熱くなります。
自分を取り繕うことはしない、
嫌いな相手には面と向かって嫌いですと言うくらいの気持ちで
新しい人間関係を始めようと思いました。
全く新しい環境、知らない土地、慣れない一人暮らし、
折角得た機会ですからサークルにも興味を持たなければと思い
色々なサークルの見学に行きます。
その時に私が実家を離れてから初めて同じ角持ちの方と出会いました。
「一限の講義に出るなんて素人だな、今年で6年目になる私を見習え」
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いつかの話に続く→http://mizukunokimi.blog.fc2.com/blog-entry-137.html
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ずっと子供の頃から本ばかり読んでいました。
学校で勉強するよりも本を読んだ方が面白いことに出合えるし、
誰かと話すよりも文字を眺めている方が好きでした。
なぜか分かりませんが私が読む本には私と同じような登場人物が多い気がしました。
人付き合いが下手で偏狭でいつも理屈ばかりこねていて、
そしてだいたい不幸な結末を迎えます。
私はまさにその通りの子ども時代だったかもしれません。
私は考えすぎる癖でいつも他人から遅れていました。
先生に注意されて気付いたのが小学校5年生の時で、
友達に呆れられたのが中学3年生の時で、
高校3年生になった時にはある種の破綻状態でした。
「どうして友達は外面を気にして本当のことを言わないんだろう」とか
「どうして昨日遊んだ友達と今日も仲良くしなきゃいけないんだろう」とか
そんなことを考えながら一日を過ごさなきゃいけないことが苦痛でした。
気楽に行こうよというアドバイスは甚だ見当違いで、
私にとって考えるのをやめることは死ぬようなものです。
誰もが自分の将来について考えなくてはいけない時期に
私は一人立ち止まっていました。
多分、普通に働いて普通に結婚してそのまま老いていくんだろうなという事を
想像していましたが、そこには「考える」ことが無いのです。
もし自分のやっている仕事が自分にとって幸福ではないと気づいてしまったら
どうすればいいのか、
もし誰かと結ばれた後に一人で生きていく事を望んでしまったらどうすればいいのか、
いくら考えても分かりませんでした。
私の周りにいる人は恐らく、上手に考えることが出来ていたので
問題は無かったかもしれません。
ですが私にとっては生きるか死ぬかの問題でした。
「考えすぎる」ことをやめて漫然と生きていくことは恐ろしいとさえ思いました。
いよいよ身の振り方を決めなければいけない日、
子供の頃からから悩まされていた偏頭痛がじわりじわりと現れて
夜が更けるにつれて酷くなっていきました。
頭が割れるように痛み、もう駄目かもしれないと思いながら
考えて考えて気付けば朝になっていました。
「東京の短大受けるから」
私の両親にとっては寝耳に水だったと思います。
どちらかと言えば過保護で、銀行からのお金の下ろし方はおろか
切符の買い方さえ最近になるまで教えてくれなかった両親。
ずっとこの土地で過ごしてきた兼業農家の父と地方公務員の母からすれば
全くの想定外だったかもしれません。
「ちょっと、どういうことか話して頂戴」
けれども話せば分かってもらえる自信がありました。
というよりも狡猾な私は強引に頼めば断り切れないだろうという算段を
立てていました。
そうまでしてもこの田舎から出ていきたいはっきりした理由はありません。
ただ、私はこんなにも考えているのに考えるのをやめさせようとする
両親や周囲への反感やある種の乗り越えなくてはいけない仮想敵として、
この場所に唾を吐きたくなったのかもしれません。
お世話になった相手を見下げるような思い上がりに気付けないほど
思い詰めていました。
それからは不思議と気分が前向きになりました。
心に溜まっていた澱のようなものがめらめらと燃えて背中が熱くなります。
自分を取り繕うことはしない、
嫌いな相手には面と向かって嫌いですと言うくらいの気持ちで
新しい人間関係を始めようと思いました。
全く新しい環境、知らない土地、慣れない一人暮らし、
折角得た機会ですからサークルにも興味を持たなければと思い
色々なサークルの見学に行きます。
その時に私が実家を離れてから初めて同じ角持ちの方と出会いました。

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いつかの話に続く→http://mizukunokimi.blog.fc2.com/blog-entry-137.html

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コメント
[C1356]
- 2019-02-20 18:22
- 編集
[C1357] Re: タイトルなし
ダッツ 様
> 本日も更新・作業お疲れ様でございます•̀ω•́)ゝ
> 工程は前後するものです、むしろバッチリ進むと実は怖かったりするのはナイショ・・・!
> 進み方は人それぞれ、人生は十人十色・・・言われて動くも自己基準で為すも結局はきっかけみたいなものが必要ですねっ
> 自分はやりたい事をとにかくやって楽しむことを信条としております、せっかくの人生ですもの•̀ω•́)-3
お疲れさまです。更新が無駄に長文の時はだいたい製作の方が進んでいない時です。
八角家にはすぐに思い詰める子が多いので大変です……きっかけはやっぱり大事ですよね。
> 本日も更新・作業お疲れ様でございます•̀ω•́)ゝ
> 工程は前後するものです、むしろバッチリ進むと実は怖かったりするのはナイショ・・・!
> 進み方は人それぞれ、人生は十人十色・・・言われて動くも自己基準で為すも結局はきっかけみたいなものが必要ですねっ
> 自分はやりたい事をとにかくやって楽しむことを信条としております、せっかくの人生ですもの•̀ω•́)-3
お疲れさまです。更新が無駄に長文の時はだいたい製作の方が進んでいない時です。
八角家にはすぐに思い詰める子が多いので大変です……きっかけはやっぱり大事ですよね。
- 2019-02-20 19:11
- 編集
[C1358]
お疲れ様です!
最後の一文で「?????」ってなりましたw
普通、少年時代で何か目標を持つ人は多くはありませんし、いたとしても「そうでなければならない」という重みを持つまではやはり、よっぽどな事情がない限り、長い時間が掛かりますから、漠然と過ごしてしまうほうが大多数でしょう。重要なのは結果的に好きなものを見つけられるかではないでしょうか。かの有名な深崎暮人さんも三十過ぎてから(でしたっけ?)イラストレーターになったわけなので
最後の一文で「?????」ってなりましたw
普通、少年時代で何か目標を持つ人は多くはありませんし、いたとしても「そうでなければならない」という重みを持つまではやはり、よっぽどな事情がない限り、長い時間が掛かりますから、漠然と過ごしてしまうほうが大多数でしょう。重要なのは結果的に好きなものを見つけられるかではないでしょうか。かの有名な深崎暮人さんも三十過ぎてから(でしたっけ?)イラストレーターになったわけなので
- 2019-02-20 19:12
- 編集
[C1359] Re: タイトルなし
霜月 様
> お疲れ様です!
> 最後の一文で「?????」ってなりましたw
> 普通、少年時代で何か目標を持つ人は多くはありませんし、いたとしても「そうでなければならない」という重みを持つまではやはり、よっぽどな事情がない限り、長い時間が掛かりますから、漠然と過ごしてしまうほうが大多数でしょう。重要なのは結果的に好きなものを見つけられるかではないでしょうか。かの有名な深崎暮人さんも三十過ぎてから(でしたっけ?)イラストレーターになったわけなので
お疲れさまです、仰る通りですよね。
大人になってから気付く事が多いので当時の空ちゃんに教えてあげたいです(聞いてくれるか分かりませんが)。
> お疲れ様です!
> 最後の一文で「?????」ってなりましたw
> 普通、少年時代で何か目標を持つ人は多くはありませんし、いたとしても「そうでなければならない」という重みを持つまではやはり、よっぽどな事情がない限り、長い時間が掛かりますから、漠然と過ごしてしまうほうが大多数でしょう。重要なのは結果的に好きなものを見つけられるかではないでしょうか。かの有名な深崎暮人さんも三十過ぎてから(でしたっけ?)イラストレーターになったわけなので
お疲れさまです、仰る通りですよね。
大人になってから気付く事が多いので当時の空ちゃんに教えてあげたいです(聞いてくれるか分かりませんが)。
- 2019-02-20 20:49
- 編集
[C1361] Re: タイトルなし
A 様
> そしてサロージャさんのよく分からない言動に翻弄され、本当に気楽に生きるとはこういう人を言うのではないかと思う空ちゃんであった…
この後間違いなく影響を受けることになりますね……
ちなみにサロージャさんからみても空ちゃんはやっぱり変わった子だったようです。
http://mizukunokimi.blog.fc2.com/blog-entry-137.html
> そしてサロージャさんのよく分からない言動に翻弄され、本当に気楽に生きるとはこういう人を言うのではないかと思う空ちゃんであった…
この後間違いなく影響を受けることになりますね……
ちなみにサロージャさんからみても空ちゃんはやっぱり変わった子だったようです。
http://mizukunokimi.blog.fc2.com/blog-entry-137.html
- 2019-02-21 23:49
- 編集
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工程は前後するものです、むしろバッチリ進むと実は怖かったりするのはナイショ・・・!
進み方は人それぞれ、人生は十人十色・・・言われて動くも自己基準で為すも結局はきっかけみたいなものが必要ですねっ
自分はやりたい事をとにかくやって楽しむことを信条としております、せっかくの人生ですもの•̀ω•́)-3