二月は逃げる

「え～こちらは～シール台紙回収車です、ご家庭内でご不要になりました～パンまつりのシールがございましたら～一枚から回収いたしております～」
―――――――――――――――――――――――

「ほらよ、溜めといてやったぞ」
―――――――――――――――――――――――

「4点しかないんですけど、いいですか？」
―――――――――――――――――――――――

「ありがと～！　お店で点数を合わせてもらえるから大丈夫だよ」
―――――――――――――――――――――――

「べいべいお前そんなに毎年毎年お皿もらって使う機会あるのか？　一人暮らしだろ？」
―――――――――――――――――――――――

「余ったのは実家に送ってるんで全然余裕っス」
―――――――――――――――――――――――

「そう言えばべいべいさんのご実家、旅館でしたっけ」
―――――――――――――――――――――――

「ただ今年のお皿がさぁ、これなんだよね。見てホラ」
―――――――――――――――――――――――

「？　広くて浅めのお皿で使いやすそうですけど」
―――――――――――――――――――――――

「それよ。普通なの。というか普通過ぎ！　でもって5年前のお皿とほとんど同じデザインなんだよね」
―――――――――――――――――――――――

「昔のパンまつりってもっと八角形だったり楕円だったり縁が波型だったりしたみたいなのに、最近はこういうのばっかりでサ。せっかく確定入手アイテムなんだからもう少し変化球なデザインならいいのに」
―――――――――――――――――――――――

「でも確か去年はお花の形のお皿だったような」
―――――――――――――――――――――――

「そうそう、去年は良かったんだよ！　変わった形だけど意外とかさばらなくて」
―――――――――――――――――――――――

「お店からすると重ねやすいお皿はダルいぞ。私一時期スーパーでバイトしてたけど毎年あの皿の入った段ボールをバックヤードから持ってくるの地獄だったから、重すぎなんだよアレ」
―――――――――――――――――――――――

「台車とか使えなかったんすか」
―――――――――――――――――――――――

「最初からサービスカウンターに山ほど積んどきゃいいのに、店長がちょっとしか置いとかないから開店後に補充するハメになるんだ。そしたら『お客様が見てるから手で運んで来い』ってなるだろ？　あほか！」
―――――――――――――――――――――――

「おおぅ……」
―――――――――――――――――――――――

「お皿じゃなくて、同じ素材で白いティーポットとかがあったら欲しいですね」
―――――――――――――――――――――――

「欲しい！」
―――――――――――――――――――――――

「いやティーポットじゃ一人一枚しか交換しようと思わんだろ、さすがに」
―――――――――――――――――――――――






「敵のビジュアルやスクショとかは最終的にはミッションマーメイデンと同じくらいお見せできるかと思います。ただ拘束システムが一通り出揃っていない今の段階ではまだ公開できない感じですね。
工程上は来月にはある程度組み上がるのですが、私としては夏ぐらいまで引っ張りたい気持ちもあります」
―――――――――――――――――――――――

「さっさと上げちまえよ。今週だって新規で1体作ったんだろ？　フツーはボリューム作業に入る前にシステムの方を完成させるだろ」
―――――――――――――――――――――――

「んー、そうですね。
ある程度敵の実物パターンを用意してからシステムを仕上げるつもりでしたが、確かに拘束システムを組むためのサンプルはもう十分かもしれません。それじゃあ来週はシステムの方に手を付けましょうか。
べいべいさん、新しいUI用のグラフィックなんですが――」
―――――――――――――――――――――――

「できてるよ～。じゃじゃ姉さんが早めにやっといた方がいいって」
―――――――――――――――――――――――






「えっ、サロージャさんが？」
―――――――――――――――――――――――

「悪いな。かもしれない運転というやつだ」
―――――――――――――――――――――――

「むっ」
―――――――――――――――――――――――

「あれっ、何かまずかった？！」
―――――――――――――――――――――――

「いえ、べいべいさんは大丈夫です。ありがとうございます」
―――――――――――――――――――――――






「いや～～～～衣装はちょっとゴメンなさいかも。でもめっちゃわかる、クリアボーナスで新衣装欲しいよね、鬼武者みたいに」
―――――――――――――――――――――――

「お前は何でも鬼武者基準だな」
―――――――――――――――――――――――

「今作も敵ごとに用意するグラフィックがものすごい量あるので、割と改変部分の多い衣装差分は難しいかもしれません。もし今後3Dゲームを作ったりすることがあれば、もっとお手軽に衣装を変えられるようにしたいですね」
―――――――――――――――――――――――






「うわー、ハスミちゃん人前で変身するの苦手そう。テイルとかミッションとかだと人目につかないところだったけど、往来で変身した格好で登場するの普通にハズそう」
―――――――――――――――――――――――

「正体とかも一瞬でバレるよね」
―――――――――――――――――――――――

「確かにハスミさん、ずっとぴっちりスーツでしたし魔法少女っぽいひらひらした服も着せてみたいですね」
―――――――――――――――――――――――






「情報公開などについては『私が』所長と相談しながら全体の様子を見つつ進めていきたいと思います」
―――――――――――――――――――――――

「根に持ってるぞコイツ。昔二人で旅行した時も私が勝手に晩御飯のお店を変えたことを帰るまでコスり続けてたからな」
―――――――――――――――――――――――

「あれはっ、私も慣れない場所でちょっとキツくなってしまっただけで……」
―――――――――――――――――――――――

「私の知らない空ちゃんだ」
―――――――――――――――――――――――

「所長をぐちゃぐちゃにするゲームは欲しいなぁ。なんかそういうSLG作れないかな、片手間で」
―――――――――――――――――――――――






「私は正史主義といいますか、キャラクターの物語はゲームの中で語られることがすべてと考える派なので、正式な続編が出るまではマリさんサキさんのことは黙っていたくてですね」
―――――――――――――――――――――――

「お前くらいなもんだぞ、そんなこと言ってるの。
サキちゃんもマリさんも元気だぞ！　エンディングのシナリオを書いてるときなんか『サロージャさん、これでちゃんと伝わるでしょうか？　もう少しはっきり結末を書いた方がいいでしょうか？』って5回くらい聞いてきたからな」
―――――――――――――――――――――――

「聞いてません！」
―――――――――――――――――――――――

「テイル・アンダークラストの悪者の敷島って人もまだ生きてるんだよね？　あの人はまた出てくるの？」
―――――――――――――――――――――――

「つーん」
―――――――――――――――――――――――

「まぁIFってことだししょうがないから私が考えるか」
―――――――――――――――――――――――

「却下です」
―――――――――――――――――――――――








[追記]　2021.2.25

本ブログの記事で至らない点があり不快に感じられた方がいらっしゃったことについて申し訳ありません。
文責はMIZUKUにありますので、今後表現の面で直せる点は直していきたいと思います。

また当初夏ごろに再開予定でしたCi-enについて今月末から再開いたします。
ゲームの製作進捗のみを確認したい方はCi-enを（引き続き全体公開です）
MIZUKUの雑談を含めたあまり関係のない話を確認したい方は本ブログをご利用いただければと思います。